目覚めたらKの書き置きがあった。彼は朝から近所の映画館に『スカイ・クロラ』の二回目を観に行ったようだ。今日は月曜なので男性割引デーである。近所の映画館は多様な割引を設定しているので嬉しい。
さて、なんとなく図書館で借りた本を読みかけているが、どうも読みにくい。
伝説や神話に登場する聖女や悪女をとりあげた本なのだけれど、架空・実在を問わずマニアックな人名が説明なしに羅列されているので戸惑ってしまう。そして、各章の後半、突然関連するクラシック音楽の解説が始まるので困惑する。ごていねいにCDのジャケットや品番まで紹介されている。絵画作品は図版の引用が多いからわかりやすいのだけれど、音楽となると想像もつかないのでいくら解説されても退屈なのだ。
ぱらりと巻末を見て納得した。この本はクラシック音楽CDの批評専門誌『レコード芸術』に連載されたものをまとめた本だったのだ。マニアックな人名も日常的にオペラやバレエ音楽を聞いている人には既知で当然だし、音楽CDの解説に力点が置かれているのも不思議ではない。
Kに話したら「お前はその本の読者対象じゃなかったということだね」と言われてしまう。
おっしゃるとおり。50頁近いカラー口絵があるとはいえソフトカバーで約3,000円という価格設定も、マニア向けの本だということを物語っている。
ひさしぶりに読了せずに図書館に本を返すことになった。面白そうなテーマだったのに残念だなぁ。