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旅の途中で読んだ本。

 英国旅行の途中で読んだ本を簡単に。後ろの2冊はロンドンに置いてくる前提で買ったので、母が読んでも楽しめそうという観点で選んでいる。


『さまよう刃』 東野圭吾

 友人の編集K嬢に「東野圭吾の『夜明けの街で』はイマイチだった」と話したところ、絶対面白いと推薦された本である。
 娘を殺された父親が犯人を追いつめて復讐するサスペンス小説だ。私自身が父子家庭の一人っ子ということもあってか、父親の哀しみに感情移入しやすかった。少年犯罪、少年法、被害者の遺族の憤りなど、いろいろなテーマが盛り込まれている。
 途中の暴力的なシーンは、読むのが辛くなるぎりぎりと言えよう。あれ以上描写されると読むのやめてしまったかもしれない。
 続きが気になって、往路の飛行機で夢中になって読んでしまった。最後のどんでん返しは、「そこがどんでん返されるのか!」と意外な部分だったので、驚くと同時にとても面白かった。

さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)
東野 圭吾
角川グループパブリッシング
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『卵の緒』 瀬尾まいこ

 母親と子供を描いた小説が2作収録されている。いずれもほんわかと優しい気分になれるステキな作品だ(上記、『さまよう刃』で眉間に刻まれた皺をほぐすのにちょうどよかった)。
 表題作に登場する母親がとてもかわいらしかった。私の母もかわいらしいひとなので、ついつい重ねて読んでしまった。

卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)
瀬尾 まいこ
新潮社
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『日本の昔話』 柳田国男

 正直に書くと、"新潮文庫の百冊"キャンペーンに惹かれて買ってしまった一冊。
 知っているようで知らなかった日本の民話がてんこもりに収録されている。情けないようなオチや、笑える話もたくさん入ってい楽しい。ひとつの物語りが1〜2ページと短く、移動時間中や寝る前に読むには都合がいい本だ。
 残念ながら半分ぐらい読んだところで帰国してしまったので、後半の半分は読めず。

 個人的には、漁師に狙われた猿を助けた優しいおじいさんが、お礼にもらった宝物を盗まれる話が笑えた。
 おじいさんは飼い猫のタマに宝物を探し出すように命じ、「見つけられなかったら、これだ」と包丁をぎらつかせる。タマも同様にネズミに向かって「見つけられなかったら食べてしまうぞ」と脅す。結局、ネズミが無事に宝物を見つけることに成功し、おじいさんもタマもネズミもみんなが幸せになりました、めでたしめでたし。猿を助けた心優しいはずのおじいさんが、突然猫を脅す豹変ぶりがたまらない。


日本の昔話 (新潮文庫)
柳田 国男
新潮社
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2008年7月 9日 03:50に投稿されたエントリーのページです。

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