あっという間に最終日である。母は朝から淋しそう。
家を出るのが午後なので、午前中は引き続き母へのPC指導。iTunesの使い方など教えたら、えらく喜んでいた。もしかするとiPodを欲しがる日も近いかもなぁ。
CDの取り込みを練習させている間、私はパッキングを仕上げてしまう。昨日のお買い物で服がちょこっと増えたからね。
午後、家を出てヒースロー国際空港(LHR)へ。成田と違ってLHRにはANAの自動チェックイン機が無いので、必然的に有人カウンターへ向かうことになる。
離陸3時間前にチェックインしたにも関わらず、窓側も通路側も全滅。恐らく、ほとんどの人はオンラインでチェックインを済ませているのだろう(私のチケットは格安航空券なのでオンラインチェックイン不可)。センターブロックのど真ん中の席になってしまった。
母とまったりお茶を飲んだ後、手荷物検査ゲートの手前でお別れ。毎度のことだけど、今生の別れのように淋しがられるとこちらとしても困ってしまう。母さん、また会えるよ。
成田との手荷物検査の違いは、ノートPCやデジカメを個別に検査機に通さなくてもいいところだ。全部いっしょくたでいいらしい。アバウトだなあと思ってたら、手荷物の次に靴の検査があった。以前は任意の乗客だけが靴の検査をされていたが、今は問答無用で全員に検査が義務づけられているようだ。小型の検査機から次々といろんな靴が出て来るのはおもちゃ工場のようでちょっと面白かった。
英語学校の先生へのみやげに新聞を買ったり、だらだらと免税店を眺めていたら、ゲートが表示されたので機内に入る。
さて、ど真ん中の席に座ろうとしたら、すぐ後からやってきた日本人母娘に席を変わってもらえないかと頼まれた。母娘3人がバラバラの席になってしまったようだ。聞けば、サブセンターブロックの通路側だというので、快諾する。
窓際にはイギリス人の女性が一人、間にひとつおいて、通路側に私。間の席には誰もこないようで、シメシメという気分になる。
乗客全員が乗り込んで、全員がシートベルトを締め、あとは滑走路に向かって離陸を待つだけという時にハプニングが起きた。機長の詫びの言葉から始まる機内アナウンスに、乗客の誰もが何事かとぎょっとする。
「誠に申し訳ありませんが、空港上空が悪天候のため滑走路が離陸待ちの飛行機で混み合っています。管制塔の許可が出るまで、当機もしばらくこの場所で待機することになりました」
なーんだ。ただの順番待ちかと安堵した瞬間、アナウンスは続く。
「なお、管制塔からの情報によりますと、離陸までの待ち時間はおよそ2時間とのことです」
この期に及んで、機内で2時間も待たされてしまうとは! 1時間後に集合にして、機外に出してくれたらいいのに......と思ったけれど、いろいろと問題もあるのだろう。シートベルト着用サインが消えると同時に、いっせいにダレ始める乗客たち。
すべての電子機器の使用が許可されると、たくさんの人が携帯電話で外部に連絡を取りはじめた(私も日本で待っているKに、携帯からメールを送っておいた)。
結局、2時間遅れで離陸。
なぜか成田への着陸は1時間遅れで済んだ(当初の予定通りに離陸していたら2時間早く着いたということか?)。時差の関係で日本に到着したのは7月8日である。
成田空港から自宅最寄り駅への直行バスに並んでいたら、カナダ人の女の子に英語で話しかけられる。「初めて日本に来た! 中国で中国語を勉強したあと、タイで遊んできた!」とのことで、胸には蘭の切り花をぶらさげていた(植物検疫は大丈夫だったのだろうか?)。
バスに乗ってからは「あれがディズニーランドだよ」「あれが東京タワー」「あれが皇居」「このあたりが銀座」などと簡単なランドマーク案内をして楽しく過ごした。
なんだか、今回の旅は知らない人にやたらと話しかけられることが多かった。
慌ただしく過ぎた5日間だったけれど、次のロンドン行きはいつになるのやら。その頃には燃油サーチャージが廃止されてるといいのにな。