
(2006年 アメリカ)監督:リアム・リンチ
公式サイト:http://www.tenaciousd.jp/
試写会にて鑑賞する。たいていの試写会はさほど期待せずに観に行くのだけれど、ジャック・ブラック主演のロック映画となれば、期待せずにはいられない。
ロックスターになりたい二人が、「それを使えば誰でもがロックスターになれる」という"運命のピック"を求めて冒険するというお話だ。
言及するまでもなく、ジャック・ブラックといえば、『スクール・オブ・ロック』の主演俳優だ。公私ともにロック好きとして知られている。
映画のタイトルでもある『テネイシャスD』は実在のバンド名であり、メンバーはジャック・ブラックとカイル・ガスの二人。二人は劇中でも"JB(=ジャック・ブラック)"と"KG(=カイル・ガス)"という、そのままの役名で出演している。
"運命のピック"の設定だけでもふざけてて面白いんだけど、それに負けじと全編がネタ満載のロック・コメディとなっている(なぜか『時計じかけのオレンジ』のパロディも出て来る)。
本気でロックとコメディが好きなジャック・ブラックの映画だけあって、全編が愛情をこめてみっちりと作り込まれていた。つまらないシーンやダレるシーンが皆無というすばらしい作品で、試写会場の観客が終始爆笑していたのは当然と言えよう。
そこまでロックに詳しくない私でも楽しめたので、お好きな人には笑えるネタが山盛りだったのではないだろうか。
笑いだけでなく、美術や映像も凝っていて楽しい。チャプターの冒頭に示されるタロットカードを模したリアルな油彩画、蓄光塗料で毒々しく光るキノコの森の幻想シーンはいずれも作り込まれており、見ていて飽きない。
劇中に登場する「ロックンロール歴史博物館」も凝ったつくりで、歴代のロックスターたちの衣装や楽器が所狭しと陳列されている。ちょうど「パンク・ロック」の企画展を展示中という設定も面白かった。撮影用セットでなければぜひ行ってみたくなったほどだ。
下ネタもたっぷりなのでお子様の教育上はよろしくないが、ロック好きにはかなりおすすめ、メタル好きには特におすすめの楽しい映画である。
7/26(土)から全国公開。