先日の下北沢BASEMENT BARのライブでのこと。バンドが入れ替わる転換作業中のBGMがやたらとツボにはまってしまった。こういうときの選曲は、バンド側の指示かライブハウスの音響担当さんの趣味なのだろう。今まで何度かライブハウスに通っているけれど、転換中の音楽が気になったのは初めてだった。
かっこいい曲なので、音源が欲しい。そのためには曲名やアーティスト名を知る必要がある。レコード屋じゃないので「NOW PLAYING」などと曲紹介はしてくれない。できることと言えば、スタッフに直接聞くしかない。
ためらった末に意を決してフロア最後部にある音響ブースに近寄る。
「今かかってた曲、なんですか?」
「タケヒサケンのソロですよ」
スレンダーな女性の音響担当者は、さっとCDを渡してくれた。タケヒサケンが誰だかしらないけれど、ライブハウスの薄暗い照明の中でCDタイトル、アーティスト名、CD番号をメモする。近年、私はメモ魔になっているのでこういうときも抜かりは無い。
帰宅して検索したところ、すぐにお目当てのCD情報が出て来た。予想通りにメジャーレーベルではなくインディーズから発売されている。
翌日から近所のタワレコやユニオンを探しまわったけれど、どこも在庫切れ。仕方なく、ネット経由で注文したのが先週末のこと。便利な世の中になったものだなぁ。
で、そのCDが今日届いた。全曲がヴォーカル無し。気になった曲も、それ以外の収録曲も、どれも聞きやすくてかっこいい。ギタリストのソロアルバムぽくない程よいデジタルっぽさが、私の好みに合っている。
あのとき、あの場所に行って、ちょっと勇気を出してスタッフに聞いて、ちょうど手帳とペンを持っていて、それで出会えたCD。普通にCD屋で買ったものよりも愛着がわいてしまうのは当然でしょう。
年々、自分の中で新しい音楽に出会う積極性が希薄になっているのが淋しいので、こういう機会を今後も作っていけたらいいなと思う。
『Yia sas! 』Ken Takehisa & The Spectacrewz
http://powershovelaudio.com/album/xqbp1014/
※上記ページで一部の曲をフル試聴可能。私が気になったのは「kenkee's bar」という曲。