今日の先生はMick。イギリス英語の学校なので、Mickも当然ながらイギリス人。筋金入りのロンドン育ちである。
台風のような大雨のせいか、夜の教室にたどり着いた生徒は私一人だけだった。一対一で教科書を進めるのも退屈なので、フリーカンバセーションという名の雑談に終始する。
Mickはガジェット好きで、毎月母国イギリスよりガジェットを集めた雑誌を取り寄せているらしい。いわく、「毎月がクリスマスみたいな気分だよ」とのこと。
最近、彼が手にした新しいガジェットは、ずばり“ニンテンドーDS Lite”。
「DSはかっこいいね! 僕はこないだ黒を買った。電車の中でも友達でも、みんな白を持ってるのをさんざん見たけど、欲しくはならなかった。でも、店で黒を見ちゃったら、買わずにはいられなかったんだ!」
「一ヶ月間、僕のDSと友達のPSPを交換してみた。最初はPSPの方がおとなっぽくてかっこいいなと思ったけど、1週間もしないうちに、僕は自分のDSが恋しくなったんだ(I miss my DS!)。PSPのゲームは複雑で、殺したりするのが多いから好きになれない」
そんな彼が今夢中になっているのが“NEWスーパーマリオブラザーズ”。
「スーパーマリオのシリーズはキュートだから大好きだ。マリオが大きくなりすぎたり、小さくなりすぎたりするのがいいね。でも、DSのマリオは海の次の面に進めないから悔しい。何度も何度も挑戦して、僕は海の面のエキスパートになった。それなのに、次の面は絶対にクリアできない。すごく悔しいんだ」
「寝る前は本を読むことにしている。寝る前にゲームをすると頭が興奮しちゃって寝付けなくなるからね。でも、困ったことにDSはベッドに持ち込めちゃうんだよ!夢の中でも僕はマリオになってジャンプしたりキノコを踏んづけてるんだ!」
まるで他人事とは思えない。私もここ数日は寝床で“シムシティ”による市政に励んでいる。現在、17万人都市にまで育った我が街の姿が脳裏に浮かぶ。
この後、話題は「僕が一番好きなのはパックマン」とか「次にWiiが欲しいけど、日本とイギリスで電圧が違うから悩んでる」と話題は発展した。
ついには「ゲームをやりたがる子供を制止すべきか否か」とか「家庭用ゲーム機はパーソナルなものからソーシャルなものになってきた」とか、そういう議論になっちゃうあたりは、さすがイギリス人だと思った。
内容は雑談でも、英語で話すとなるとすごく集中力がいるものだ。内容が面白いから夢中になっちゃうんだけどね。Mickと話してて、ちょっとDS版マリオが欲しくなっちゃった。
