英語学校の日。先生はSteve。
クラスメートのトモコさんがショートステイに行くことになり、その関係から英国の携帯電話の話題になった。
前回のロンドン滞在では、片耳だけのワイヤレスヘッドセットをつけている人をよく見かけた。どうやらBluetoothで携帯と無線接続されているようで、ヘッドセットだけで携帯の基本操作ができるらしい。髪が長い女性だと一見してヘッドセットが見えないので、駅などで突然一人でしゃべりだされると驚いてしまう。
ヘッドセットの利点としては両手が空くので便利とか、手や耳が疲れないとか、電話を探してカバンの中をひっくり返さずに済むということが考えられる。だが、それだけでは英国で普及して日本ではイマイチな理由の説明にはならない。
私が思うに、イギリスでは携帯はスリに狙われやすいというのが一番の理由ではなかろうか。イギリスでは通話料金がさほど高くない代わりに、本体が高価らしい。また、プリペイド式がたくさん普及しているため、盗んだ携帯でも解約されて使えなくなるということが無い模様。
確かに、スリのターゲットになることを防ぐためか、日本のようにすぐ見える場所に携帯を持っている人は皆無と言っていい。また、携帯ストラップに凝る習慣も無いようだ。そりゃそうだね、アクセサリーの存在で携帯が自己主張しすぎるとスリに狙われちゃうのだから。携帯本体はカバンの奥底にしまっておけるなら、ヘッドセットの普及にも納得がいくというものだ。
日本では当たり前のようにやりとりされている携帯メールだが、これもイギリスでは少し異なっている。
日本では「@docomo.ne.jp」や「@ezweb.ne.jp」などのEmailアドレスに送信するのが一般的だが、イギリスでは「text」と呼ばれるショートメッセージ(SMS)を送りまくっているらしい。日本で携帯Emailが普及する直前に使われていた「同一キャリア間のみ送信可能」で「100文字程度の短文」のアレである。
なんといってもSMSは料金が安いので人気らしい。ちらりと英国vodafoneのサイトで調べたら1通あたり10ペンス(=約24円)だそうで、通話料金の1分あたり30ペンス(=約72円)と比較すると、簡単な連絡事項ならSMSで行った方が経済的だ。また、SMS中毒者用のバリュープランも充実しており、例えば500通で15ポンド(=3,634円)のプランなら一通あたり約3.3ペンス(=約8円)で送信できる。携帯電話をSMS専用機にする人がいるのもわかる(そういえば、先週イギリスの携帯電話会社O2がiモードサービスを終了することを発表したが、こういったメール事情も関係しているのかなと思った)。
そこで重要なのが文字制限がある中、1通のメールにいかに情報を詰め込んで早く送信するかだ。その昔、日本でポケベルが流行した当初、文字が表示できないので数字だけでメッセージを送っていた時期があった。「88951=ハヤクコイ」や「0840=オハヨオ」など工夫をしていた。似たようなことが、現在の英国でも起きている。
例1: I 12 CU L8R = I want you see you later.
例2: OK GR8 = O.K. Great.
ネイティブにはわかりそうだけど、わからないよね。これらの「テキスト用の短縮方法」が発展されるにつれ、シェイクスピアの名台詞を短縮化するコンテストも行われたようだ。Steveが教えてくれたのは下記の3つ。元の台詞が解読できますか?
Q1:2b o NT2b thats ?
Q2:rm rm W4@u rm?
Q3:ggggUK4gg.
正解は下記のとおり。
A1:“To be or not to be, that is the question. ” 「ハムレット」より.
A2:“O Romeo, Romeo, wherefore art thou Romeo?” 「ロミオとジュリエット」より.
A3:“A horse! a horse! My kingdom for a horse!” 「リチャード3世」より
「馬」が“GG”で表されるのは知らなかった。面白がってメモっていたら、来週のレッスンで資料を持って来てくれるとのこと。なかなかに興味深い。
●ドコモのiモード、豪英通信事業者がサービス終了(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-26921520070718