月に一度のお楽しみになりつつある、木内バンドのライブに行って来た。通常は年上にまみれることを喜び、年下など毛嫌いする私だが、木内バンドのライブだけは自主的に出かけてしまう。10歳近く年下の若人だらけの場所だというのに。
今日のライブハウスは下北沢BASEMENT BAR。いつものように一人でひっそりと出かける。前回の八王子に比べると移動が楽でありがたい。
初めて行くライブハウスなので少し迷ったけども、無事に到着。
さてさて、いきなり一曲目から「タイムマシン」で、油断していた私の涙腺はゆるんでしまう。先月のライブで初めて聞いた時も泣きそうになったけど、今日は本当に涙がほろり。
「やりなおせるとしたら、いつからがいい?
時計の針を戻すならいつがいい?
取り戻せるとしたら、なにがいい?」
本来は恋の歌なのだけど、ついつい自分の人生をふりかえってしまう。
脳裏によぎるのは、両親が揃っていた小学生の頃、父と二人だった奈良での中高時代、Kと出会った京都での学生時代、いつの間にか過ぎ去っていた東京での20代。そして、記憶の底にある同時代の色恋も思い出す。
「僕の世界には君がいて、
君の世界は僕がいなくても在る」
うろ覚えの歌詞だけれど、20歳前後に聞いてたら胸に刺さる内容だと思った。今でも記憶との相乗効果で肋骨をつかまれるような気分になる。いや、もしかすると、今だから、少なくとも15年分の恋の記憶があるからかもしれないけれど。
センチメンタルだけれど、悲愴的に終らないのが木内くんの歌詞のいいところ。元気になって、ノリのいい曲はしっかりノって、後の4曲も堪能した。
そういえば、このライブハウスは12周年を迎えるらしく、今日もそのイベントの一環だったようだ。
当然ながら、いろんなバンドがMCで12周年を話題にする。そんな中、最後に出演したバンドのMCでショックを受けた。
「12年前といえば、ぎりぎり小学生でしたねー」
木内バンドの切ない歌詞と別の意味でぐさっと胸にささったわよ。うーむ、さすがは若人の集うライブハウス。
かくして、全5バンドのライブを堪能して家路に。相変わらず、ライブの帰りは爽快感でいい気分。これでまた、明日からの日常を気持ち良く過ごせそうだ。
※フロアにはライブペインターのDRAGONさんによる、12周年を記念する作品も飾られていた。去年のADOBE IDEASで知って以来、いろんなところで彼の作品を目にするような気がする。