今日も朝8時に起床。猫は来なかった模様。
昨日の続きの作業をしようかとMacに向かったところ、税理士だかがやってくるので家を出ることになった。10〜12時の間に来るらしく、いそいそと着替えて母と外出。
近所のインド人の雑貨屋にて、トラベルカードを購入。トラベルカードは市内すべての交通機関(バス、地下鉄、電車)が乗り放題になるチケットで、期間や有効ゾーンによっていろいろな種類がある。よほどでないかぎりトラベルカードを使った方がお得なので、旅行者だけでなく市民も毎日使っているチケットだ。今日買ったのはゾーンは1から4、期間は一日のもの。ロンドン市内は交通局によって中心部をゾーン1として中心部から離れるにつれてゾーン2、ゾーン3と6つのゾーンに分けられている。母の家はゾーン4にあるので、必然的に1〜4が有効なトラベルカードを買うことになる。
当て所なく出かけて向かった先はLondon Bridgeの近くにあるBorough Market。以前は古びた青果市場だったらしいが、近年は観光地となって活気あふれるすてきな場所だ。「ハリーポッターとアズカバンの囚人」で“Leakey Cauldron(日本語訳:漏れ鍋)”のロケ地でもある。
中に入ると青果だけでなく、肉、魚、パン、お菓子などの食料品を売る店が所狭しと並んでいる。店といってもどれも立派な屋台といった感じで、道にはみださんばかりのディスプレイが楽しい。
キノコ専門店やチーズ専門店なども珍しいのだが、肉屋が一番印象的だった。ショーケースを覗くと牛豚鶏だけでなく、ラムやマトンの脚が並んおり、よく見ると捌かれたウサギ肉もツヤツヤと光沢を放っている。軒先にぶら下がるのは頭を落とした羽根つき七面鳥だけでなく、頭部と臓物が切り落とされ、毛皮がついたままの鹿もあった。なるほど、肉食文化の国だなと納得。兎も鹿も食べたことがないので、機会があれば挑戦したいものだ。
さて、朝ご飯を食べる余裕もなかったので、ブランチを取るべくOxford Streetに移動。毎度おなじみのクレープ屋を目指す。ここはフランス人が経営しているクレープ屋で、過去に何回か訪れたことがある。味は絶品。
私はモツァレラとベーコンとクリームチーズ入り、母はパルメザンとアスパラガス入りを選択。いずれも正方形にたたまれたクレープ生地に具材がたっぷりと詰められ、上からルッコラがトッピングされている。
店内BGMがマイケル・ジャクソンだったことを除けば、とても満足いくブランチだった。マイケル、嫌いじゃないんだけどね。クレープには合わないよな。
続いてCD屋へ向かう。チェコのクエイ兄弟のDVDセットが英国で発売されていると聞いていたので、それを探すべくHMVとヴァージンメガストアへ。店頭で見つけられなかったのでスタッフに聞いて調べてもらう。“Brothers Quey”の発音がなかなか通じず少し手間取ったのも空しく、残念ながら在庫無し。こりゃ、UKアマゾンで買うしかないね。
別途欲しかったArcade FireのCDのみ購入。
ぼちぼち3時でお茶の時間かなと思ったところ、母が突然言を発した。
「あ、今日は友達が来るからそろそろ戻りましょう」
母の友人でデンマーク人の老婦人が孫を連れて遊びに来るんだそうな。慌てて帰路につく我々母子。
帰宅後ほどなくして老婦人と孫の少年がやってきた。賢い少年は10歳だというのに、地球の環境問題などに興味を示している。
「僕はテムズ川が干上がることを心配している」
周囲の大人はテムズの氾濫こそ可能性を感じていたものの、まさか干上がるとは思っておらず驚嘆する。
その他、老婦人とはラテン語語源の名前や、日本語について少々アカデミックな話題で盛り上がる。私の名前の由来を問われ「存在する、Existという意味だ」と答えると興味深げに喜んでくれた。なんだか私も得意げになり、哲学的な名前をつけてくれた両親に感謝する。
老婦人と孫の帰宅後、少し休憩してから夕食。今日は母の夫とその息子による家庭料理で、メニューは私の希望によりラムの脚の丸焼きである。これにミントソースをつけて食べるのだ。英語学校の先生たちも垂涎の典型的なイギリス料理のひとつだ。瞬く間に平らげてしまい、満腹で苦しくなる。
充実した一日だったのでさっさと寝床へ。就寝前のDVD鑑賞は映画版「オペラ座の怪人」だったが、
最後まで見ることができず“ドン・ファンの勝利”のあたりで沈没。


