先週、英語学校での初授業があった。新任の先生はMick。スペイン語とフランス語の教師経験もある、語学マニアな先生。前任のJamesとは友達だった模様。
「クリスチャンネームはMichaelだけど、短かくMickと呼んでくれ」
「Mikeとは呼ばないの?」
「それはアメリカ式の略し方、英国ではMickなんだよ」
ちなみに短くした名前の最後に“y”をつけるのは子供向けの呼び方で、大人に対しては通常使わない。今現在、Mickに対して“Micky”と呼ぶのは彼のお父上ぐらいで、もっぱらMickをからかうときにそう呼ぶそうだ。
Mickは多言語の教育経験があるせいか、語学を教えるツボのようなものをよく知っている模様。なにかと教えるポイントも的を射ていて面白い。
他にも疑問文でのアクセントについての論理的説明などが興味深かった。
英語の疑問文は“Who”や“Why”など、いわゆる“5W1H”の疑問代名詞で始まるものと、“Do”や“Have”などの助動詞(含be動詞)から始まるものに大別される。
前者の例:How do you get this underwear?
後者の例:Is this your underwear?
「疑問文では語尾を上げる」というのはよく知られていることだが、前者の場合は語尾を上げると不自然に聞こえるそうだ。Mick曰く「non-nativeっぽい」らしい。理由は簡単、前者は疑問代名詞が登場した時点で疑問文だとわかるので語尾を上げる必要がないから。そういえば、確かに“5W1H”で始まる疑問文は語尾を上げずに発音されているような気がする。
西ロンドンで生まれ育ったMickはバリバリのcockney(=生粋のロンドン子の意)である。東京で言えばさしずめ江戸っ子といったところか。
「僕がロンドン訛りで話すとわからないだろうから、標準語で話すようにするけど、気付かずに訛ってたら遠慮なく質問してくれよ」
いずれ、cockneyならではの表現やアクセントも教えてもらいたいものだ。こういうアカデミックな教授法は好きなので、今後が楽しみである。
