« 引き続きスカルピー、ヘラ購入 | メイン | 『ザ・ファン』 »

山崎曜 「手で作る本」出版記念 『手で作る可能性』展

渋谷で打ち合わせを一件こなした後、新宿経由で御茶ノ水まで。
山崎曜さんの手製本の個展を見に行く。

美篶堂(みすずどう)は初めての場所で、
製本にまつわる小さなギャラリー、ショップ、工房の複合スペースだ。
神田川沿いの緑に囲まれ、こじんまりとした佇まいは居心地がいい。

展覧会の内容は以前にも紹介した山崎さんの本に登場した本の実物の展示(ややこしい文章だね)。

手で作る本
山崎 曜
文化出版局 (2006/03)

写真パネルを使った作業風景や、道具の紹介など。
写真で見るだけでも美しくてうっとりした本たちだが、
実物を見て、触るとこれまた写真ではわからなかったディティールが伝わってくる。
そう、会場では手袋の貸し出しをしており、実際に本たちを手に取って触ることができるのだ。

山崎さんご本人もいらしてて、少しだけお話しさせてもらう。
お名前から性別がわからなかったのだが、山崎さんはおだやかな笑顔がすてきな男性だった。

著書の中に中世の彩飾写本を表紙に張って作られた本があり、
そういった一点ものの材料を使って製本を行うときは緊張しますかとの問いには、
「緊張しますけど、それが楽しいです」と笑顔でのお答え。

聞けば、古くから一点もの製本の文化があるヨーロッパあたりでは、
それこそ一冊の本を作るのに家一軒ぐらいのお金をかけることもあるらしい。
想像もつかないけれど、歴史的に貴重な革とか羊皮紙を使うのだろうか?
そんな高級素材(?)を使って製本したものに、
直接金箔でタイトルやらを貼っていくので、ものすごい緊張だと思われる。

また、山崎さん考案の便利な製本道具(万力、幅定規、角切り定規)についても話しが及び、
そういった道具を考えて自作するので、男性っぽいと言われてしまうそうだ。
幅定規は山崎さんの考案かどうかは知らないけれど、
実際に使ってみるとすごく便利なアイデアだと実感する。
私もハンズかユザワヤで12mmや10mmの角棒を買うことにします。
あ、そういえば糸綴じ台の説明を聞くのを忘れてた!

いずれにせよ、製本や本というモノそのものに興味のある人には
面白い展示なのではと思われる。
会期は今週の日曜までなので、行きたい方はお早めに。


美篶堂(みすずどう)
http://www.misuzudo-b.com/

060622book.jpg

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://visualclip.net/weblog/mt-tb.cgi/264

コメントを投稿

About

2006年6月22日 23:16に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「引き続きスカルピー、ヘラ購入」です。

次の投稿は「『ザ・ファン』」です。

Powered by
Movable Type 4.1