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英国旅行五日目:墓場とBrixton

今日は朝から美術館巡りをするぜ、
と気合いをいれたのもつかの間。
コンタクトレンズを洗面所で流すという大失態をしでかす。

裸眼視力は両目共に0.1以下、近視と乱視のダブルコンボな私の目は、
矯正器具が無ければ、道を歩くのさえ危うい。
馬鹿な私は眼鏡も持参しておらず、片方だけレンズを入れた不自由な状態となる。
見えなくはないが、非常にキモチワルイ。

いずれにせよ、今日は日曜なのでどうすることもできない。
律儀にも英国では日曜はほとんどの店舗が休業となる。
週末が稼ぎ時、という概念は無いらしい。

当然美術館など「見る」ことが重要な場所に行っても興冷めだ。
片目コンタクトでも楽しめそうな場所、ということで急遽近所の墓場へ行った。

日本の墓場とはもちろん違う、
ロンドンのどんよりした空の下に、たくさんの墓石。
新しいのから、朽ちてほとんど残骸もなくなりつつあるもの。

ビクトリア朝時代には本をかたどった墓石が流行ったり、
はたまたバラをかたどった墓石、ハートの墓石、オベリスク風、
墓石なのに流行があるのが面白い。
日本ではたいていが正方形の角柱型だからねえ。
ただし、サイズが経済状況に左右されるのは日本と同じ。

あるのはクリスチャンの墓だけではない。
ムスリムやユダヤ人のものもある。
ムスリム、つまりイスラム教徒の墓には個人の写真がついているものが多い。
ある墓などは、透明で小さなドームの中にコーランが入ったものがついていた。
ユダヤ人の墓はもちろんヘブライ語表記もある。
もちろん、いずれにも十字架はつかない。当たり前。

日本では墓に供える花といえば菊だが、
こちらでは赤い花弁に黒い花芯があるものが圧倒的に多い。
花びらの形状からパンジーのようにも見えるがよくわからない。
そして、形状は切花よりも花輪。
そんなところにも文化の違いが出ていて面白い。

墓地散策のあとは、Brixtonの街へ。
マーケットが開いているともっと面白いのだが日曜なのでまばらである。
それでも、売っているものには地域の特色が出ていて面白い。

Brixtonはカリビアンやジャマイカンの住人が多い街だ。
犯罪多発地域として、数年前までは昼までも危険な場所だと言われていた。
それが近年大幅に開発されてきており、おしゃれなクラブやレストランが増えてきている。
地下鉄の駅もガラスを多用したモダンなデザインに建て替えられた。
道路に面した階段の間口も広くなっている。

土地柄か、肉屋ではダチョウの肉が売っていたり、
食料品店でもクスクスやらよくわからないものが売っていたり。
街を歩いている人間も圧倒的に有色人種、それも黒人が多い。
ロンドンらしくなく、どちらかというとアメリカのダウンタウンのような雰囲気だ。
今でも、違法な薬の売買が行われているというから、
さすがに人気の無い路地や、夜の一人歩きは危ないだろうけど。

とはいえ、母の家から空港に行くにはここを経由するのが便利なので、
今までに何度となく来ている街でもある。
住んでみるともっと面白いのかもしれない。
私はあまり興味がないけれど。

夜は家で母お手製のロールキャベツ。
子供の頃からの大好物だ。

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2005年11月20日 08:06に投稿されたエントリーのページです。

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