読了まで少し時間がかかってしまったが、基本的にサクサク読めた。
主人公のシュバリエ君のひたむきなダメさが面白かったが、
これは時代によってはかなり真面目な恋愛小説だと受け止められたのではなかろうか。
私の感覚からすると、マノンは頭が悪く金品に弱い女にしか見えなかったが、
ラストから受ける印象では聖女もかくやといえるほどの愛を持った女性という設定なのだろう。
『昼顔』のセブリーヌの方がよっぽど共感できたんだけどなあ。
いずれの時代でも、女は金品と豪奢な生活に弱いというのがよくわかるお話し。
一度味わった贅沢な生活は忘れられないという気の毒さを感じた。
シュバリエ君は頭悪くなさそうなので、もう少しうまく立ち回れたのではないだろうか。
