(1966年 フランス)監督:ルイス・ブニュエル
ビデオ屋に行くチャンスがあったので借りてきました。
DVDで見たかったけれど、予想通りビデオしかなく残念。
なんせ、カトリーヌ・ドヌーヴが美しくおしゃれな映画。
ネットで調べたところ着ているのはすべてサンローランらしい、さすが。当時23歳のドヌーヴは何を着てても(裸でも)ゴージャスで、魅力的かつ退廃的。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でも、ドヌーヴだけ浮いてたので、やはりこれはこの人の持つオーラなんだろうと思う。妄想の中で汚されるドヌーヴは、誰にも見せられないエロスを放っている。
夢と妄想と現実が唐突に混ざるのと、ブニュエルの手腕だと思われる突き放したようなシーン構成に加え、やはり「フランス映画だから」という独特のわけのわからなさで、原作読んでないと混乱しそうだなと思った。映画オリジナルで付け加えられたシーン(アナイスの家のお客たち)は変態的で好み。すべてを見せない簡略した表現で、どんな変態的なことが起こっているのかとわくわくする。あの箱の中には、ベッドの下には何があったのだろう。
ひとつ気に入らなかったのはラストとそれにつながる“事件”。映画オリジナルのラストシーン自体はいい。だが、ラストも“事件”きっかけを起こすのがこの人物ではだめだろうと思う。原作の人物が語るからこそ、その残酷性が生き生きとするのだ。映画だけでは単にあの人物が悪者となって終わりのような気がする。
映画を見て不完全燃焼だった人はぜひ原作をとおすすめしたい。
でも、ドヌーヴの美しさを味わうには映画には何物も勝らない。
