「武蔵野に住んでて“武蔵野夫人”を読んだことが無いなんて」と、
とある宴席で指摘されたのでやっきになって読んだ。
武蔵野といえど武蔵野市のことではなく、国分寺や武蔵小金井のあたりが舞台。
小金井の皮膚科や西国分寺の印刷会社にはちょくちょく行くので
知っている地名が出てきて面白かった。
役割論については共感できた。
誰しも意識・無意識にかかわらず役割を演じているのだろう。
夫、妻、子供。兄、妹、姉、弟。
そういえば「家族ゲーム」なんてのもあったね。
「誓い」はくだらない。
背徳の関係で、すでに裏切ったものがあるというのに、
今更なにを誓おうというのか。
最後、ヒロインの決着のつけかたに納得いかず。
時代の気風というものもあるのだろうが、
なんというかもっとエゴに走ってもいいのではなくて?
それが不倫というものではなくて?
子供がいなければなおさらでしょうに。
それほどの代償を払う覚悟で惹かれたのでしょう?
実母が不倫の末に家を出て行ったのを見送った私は思うのだった。
周囲を巻き込んでおいて幸せに得られないなんてナンセンス。