http://www.disney.co.jp/incredible/
公開して最初の水曜レディースデーを利用して映画館に行ってきた。平日昼間の吹替え版のせいか、思っていたよりも空いていて快適に鑑賞できた。
最近思っていることなのだが、コメディとアニメは吹替えの方が内容を理解しやすくていい。今回の『Mr.インクレディブル』でもそうだが、矢継ぎ早にかけあいが行われると字幕では到底内容を捕捉できない。また、昨今の劇場アニメの場合は画面の情報量が多いので字幕を読んでいると、ストーリーの複線や世界のディティールを見落とす結果となってしまうことが惜しい。しかも、映画館の大きいスクリーンで見るなら、なおのこと。つまり、人間の視野角には限界があるので、たくさんの情報を見落としてしまい、結果的に映画館の大スクリーンなのに勿体ない結果となる。
さて、前知識は三浦友和と黒木瞳が吹き替えているディズニー配給のピクサーアニメということしか知らずに鑑賞した。あらかじめストーリーの展開を知らなかったせいか、どうなることかと興味津々で手放しで楽しめた。ピクサー映画は『ファインディング・ニモ』しか見ていないが、どちらもエンターテイメント精神にあふれつつも、底にはテーマがしっかりと設定されていて「キャラクターアニメは子供のもの」という固定観念を吹き飛ばすにふさわしい。実際、子供には絶対わからないであろう細かいエロネタや皮肉がちらほらとあったりして、大人はみんなニンマリしてしまうだろう。
残念だったことはふたつだけ。
ひとつは中盤から後半にかけて主人公のMr.インクレディブルよりも、インクレディブル夫人の活躍が目立ってしまったことだろうか。この奥さんのファンになる人は多いと思う。身も心も家族のことを愛していることがとてもよく伝わってくる。
ふたつめは、ピクサーとディズニーの契約が次作『Cars』で終了するため、続編が作られる可能性が限りなく低いということだ。魅力的なキャラクターがたくさんいるし、もっと背景の人物像を掘り下げたエピソードも見たいし、ぜひ続編やミニシリーズが見たいところなのに……。キャラクターの取り扱いにはどこよりもうるさいディズニー配給なので、恐らくこれが最初で最後の『Mr.インクレディブル』になるんだろうなぁ。残念だなあ。
まぁ、それはさておき。ビデオでも多分楽しめるけど、疾走感やダイナミックな映像を楽しみたいならぜひ映画館へ行くことをおすすめする。週末の吹替えは家族連れが多いようで敬遠する人も多いだろうが、できれば一度は吹替えで見てみてほしい。エンドロールも凝っているので、最後までちゃんとみてね。
※個人的な小ネタとして、中盤に登場するデザイナーが、いかにもなキャラクターで気に入った。人物のモデルは川久保玲や森英恵で、着ている服はイッセイのプリーツかなーなどと想像するのが楽しかった。
